2026/01/20 16:41


カフェインレスでも美味しいコーヒーってたくさんありますよね!
実は通常の生豆を焙煎するより難しいんです、、

ではどのようにしてカフェインが取り除かれているのか
これが今回のテーマです。

今回は少し長くなります。
ご容赦ください、、

こちらは焙煎前のカフェインレスコーヒー豆(エチオピア産)


遡ること19世紀の終わり頃、コーヒーの他の成分を損なわずにカフェインの効果を抑える、さらには除去するための研究が行われるようになりました。
そして1903年にルードヴィヒ・ロゼリウスというコーヒー商人よって世界初の脱カフェイン処理法が開発されました。(コーヒーは楽しい! 著セバスチャン・ラシヌー、チュング-レング トラン 128ページより引用)


コーヒー豆からカフェインを取り除く主な方法は大きく3種類あります。

1.有機溶媒抽出法
簡単にまとめると薬剤でカフェインを除去します。
ただ、残留リスクがあるため日本では流通していません。
難しい説明が嫌な方は下記の説明は飛ばしてOKです。

(1)直接法
①生豆を蒸気または湯で湿らせ、気孔を開かせる
②有機溶媒(ジクロロメタン等)を加え、カフェインを除去する
③生豆を十分に洗浄し、溶媒をしっかり洗い落とす
④生豆を乾かす

(2)間接法
①生豆を熱湯に漬けて、可溶性の成分をすべて抽出する
②生豆を取り出し、成分が溶け出た湯を、カフェインを吸着する有機溶媒の入った容器に注ぐ
③②を加熱し、カフェインを含んだ溶媒を蒸発させて取り除く
④③に生豆を戻して、①で抽出した全成分を生豆の中に再び吸着させる



2.水抽出法(スイス式)
①1回目の生豆を熱湯に浸して、カフェインと良好な香り成分を抽出する
②可溶性成分で飽和した①の水溶液を、カフェイン分子のみを通さないフィルターで濾し、1回目の生豆は捨てる
③②の水溶液に2回目の生豆を浸すと生豆から水溶液へカフェインのみが移る
④③の水溶液を再びフィルターで濾しカフェインのみを取り除く→3回目の生豆の処理へ

カフェイン以外のコーヒー成分で飽和しているところに生豆を入れることで、生豆からカフェインだけが出てくるわけですね

この方法では薬剤ではなく水を使用するため安全です。


3.二酸化炭素抽出法
液体二酸化炭素抽出法(低温・低圧)と超臨界二酸化炭素抽出法(高温・高圧)の2種類があります。
超臨界とは、二酸化炭素に圧力(200気圧)と温度(31℃)を加え、気体と液体の特性を併せ持つ状態にして、植物などから有用成分を抽出する技術です。

①容器に生豆を入れ、スチームで加湿する
②二酸化炭素を投入し、カフェインを抽出するため何度も循環させる
③カフェインを含むCO₂を別の容器に移し、温度と圧力を下げて気体に戻し、分離したカフェインを回収する

かなりイメージしにくい方法ですが、他の抽出法よりもカフェインのみを効果的に抽出でき、液体抽出法のほうがより豆へのダメージが少なくなります。


ここまで読んでいただいたあなた
カフェインを取り除く方法として、を使うものと二酸化炭素を使うものがあるんだと思っていただければOKです。

カフェインを取り除く過程で他の香り成分なども失ってしまうこともあるため、カフェインレスコーヒーに対してネガティブな方がいるのも事実です。

ただカフェインのみを処理する精度も向上していますし、美味しくできるかは焙煎の腕次第でもあるので、美味しいカフェインレスコーヒーをお届けできるよう日々精進ですね!