2026/03/31 10:01


2026年4月の月替りブレンドです。
新しい生活がスタートする人も多い季節ですね。


今回の舞台は
「うたかたモザイク」 著 一穂ミチ  講談社文庫




甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、人生の味わいを詰め込んだ17の物語からなる短編小説です。
どんな人にも、どんな日々にも、凹凸や濃淡、裏表は必ずある。
そんな欠片を集めた作品の中から、あなたに寄り添う物語を見つけてみませんか?


私事ではありますが、3月に身近にいた猫がその寿命を全うしました。
今月の物語を選定するに当たり、どうしても読み直したかった短編があります。

神様はそない優しない

不慮の事故で命を落とした男性が、生前の記憶を持ったまま子猫として妻に拾われる物語。

「人間のおっさんやった頃の俺は、こんなふうに嫁をええ気分にさせてやれとったやろか。」
「猫でもできることが、できてへんかった。人間でおるって、夫婦でおるって、何やろね。」(本文p268より)

日常の中の何気ない言葉や行動。
見落としてしまいがちな相手を思う心や、本当の自分の気持ちを、
"猫目線"と"関西弁"で優しく描かれています。

いつもよりやや深めに焙煎したブラジル、初登場のニカラグア、香り豊かなタンザニアをブレンド。
酸いも甘いも苦いもあるけれど、スッと飲めるブレンドに仕上げました。